2007年12月28日金曜日

透明コーラ4



(2007/12/28)


つづき

その後、10日間の停学をくらい家で般若心経を100巻も書かされる、等の活動を経つつ、俺も高3になった。

清風高校は俺たち中学から入った六ヵ年、高校から入った理数科と普通科、の三つのくくりがあり、 そしてそのくくりの中でまた成績順にクラスが分けられる。 高3になるとさらに志望校別にクラスが分けられる。 理系か文系か、国立志望か私立志望かで勉強する科目が違ってくるからだ。 俺は国立文系を志望したのだが、 国立志望のクラスは成績のいいやつだけを集めたクラスなので、 もちろん俺はそのクラスに入れないと先生に言われた。
しかし俺みたいに成績が悪いくせに国立を志望する六ヵ年のバカが他にも何人かいて、 また、普通科は基本的に全クラス私立コースなのだが、その中でも成績がよくて国立を目指す奴らも何人かいて、 なぜかその年だけ実験的にそいつらを集めた六ヵ年と普通科が合体した中途半端な、いわば二軍のようなクラスが出来た。 他のクラスは40人以上いるのに俺らのクラスは28人しかいなかった。 授業は、一軍クラスを教えるのは予備校でバリバリやってそうな厳しい本格的な先生ばっかりだが、 こっちの二軍クラスは「ボクはねぇ髪の毛を緑色に染めてみたいんだよー。」とかアホなことを言う先生がいるし、 一軍クラスの教室の壁には『東大 京大 絶対 合格!』と張り紙がしてあるのに、こっちの教室の壁には 俺がふざけてブンブン回していたカバンが当たって開いた穴があるだけだったが、とにかく俺たちのクラスのなんか中途半端な感じが俺は気に入っていた。

ある日、普通科からきたヤツらとおしゃべりしていると、 普通科のヤツら同士の会話にある聞き覚えのある名前が出てきた。もしかして、と思い、 「え、そいつってこうこうこういうやつ?」と聞くと、 「そうそう、そいつ。坂本のことも言ってたで。俺の舎弟やって言ってたで。」

二宮だ。二宮は清風高校に入学していたのだ。六ヵ年と理数科普通科とでは校舎じたいが違うからほとんど交流がないので、俺は全然知らなかった。 それにしても、俺が二宮の舎弟だなんて、アイツもまったく変わってないなと懐かしい気持ちになった。

次の日の全校朝礼の時、俺はちゃっかり二宮を発見した。 「オイ二宮!」 「お、おぉ!」 「誰が舎弟やって!?」とヘッドロックをかましてやった。 それ以来たまに二宮に会った。

二宮と一度だけ長く話しをしたことがあった。俺はそのころ松本人志にかぶれていたので、 将来なにかおもろいことがやりたい、おもんないおっさんに評価されるばっかりの社会はもういやだ、とかなんとか言うと、 二宮はよく分からない顔をして、 「そうか、俺は志望校は関学や。」 と言っていた。

それ以来二宮とは会っていない。


おわり


?





0 件のコメント:

コメントを投稿